お月見!

こんばんは、オアシス直方院の伊藤です。

もうそろそろ、『中秋の名月』の時期だなぁと思い調べてみると、今年は、9月19日の木曜日でした!
意外と早くてビックリです。見逃すところでした。中秋とは旧暦の秋(7月、8月、9月)の真ん中の"日"を指す言葉で旧暦8月15日のことです。年によって9月だったり10月だったりもするそうです。なので、毎年、日にちが結構ずれます。
ここ10年で一番早くて2003年9月11日です。遅いのは2006年10月6日でした。

ところで、中秋の名月は満月だ、ってずっと思っていましたが、実は絶対にそうではないそうです。
旧暦では月の満ち欠けを見て日付決めており、新月のときが1日となり、満月になる頃が15日、その後また新月になる日に新しい月に切り替わります。
ただ、新月から満月になるまでの日数が毎回15日であるとは限らないため、15日は満月ではない可能性があるそうです。というか、むしろ満月ではないことが多いとか。

お馴染みの月見団子もお供えして、ススキを飾ってお月見です。
しかし、なぜお月見にお団子をお供えするのか?それは月が風雅の対象だけでなく、信仰の対象でもあったからです。
十五夜、十三夜、十日夜の3月見は収穫に感謝するお祭りなので、収穫物をお月様にお供えするようになりました。

十五夜に欠かせない月見だんご、実はいろいろ決まりがあります。

月見だんごが丸いのは、満ち欠けをする月が満ちる姿を模しているからで、豊作祈願や収穫祝いに加え、ものごとの結実、健康や幸福をあらわします。

月見だんごを“食べる”方は多いのですが、せっかくですから、ぜひ“お供え”してくださいね。月見だんごを供えることで、お月様に感謝の気持ちや祈りを伝え、供えたものを食べることで、それらを身につけることになります。



月見だんごの形

月見だんごは真ん丸ではありません。地方によっても様々です。

基本的には、十五にちなみ、一寸五分(約4.5センチ)の大きさの丸いだんごを作ると縁起が良いとされています。ただし、丸とはいえ、ピンポン玉のような真ん丸は死者の枕元に供える「枕だんご」に通じるので、ほんの少しつぶします。

また、里芋のような形であんこを付ける地域もあります。これは芋名月の里芋に見立てており、あんこが里芋料理の「衣かつぎ」の皮や、月にかかった雲を表していると言われています。



月見だんごの数と並べ方

月見だんごの盛り方
15個の場合は9個、4個、2個と盛っていきます
十五夜には、十五にちなんで15個お供えします。また、1年の満月の数にあわせて12個(閏年には13個)、15を簡略して5個にする場合もあります。十三夜には、13個または3個です。

【15個の場合】
一段目に9個(3×3)、二段目に4個(2×2)、三段目に2個を盛ります。三段目の2個は、神事では正面からみて縦に2個並べます。横に2個並べると仏事になります。
【13個の場合】
一段目に9個(3×3)、二段目に4個(2×2)並べます。
【12個の場合】
一段目に9個(3×3)、二段目に3個並べます。
【5個の場合】
一段目に4個(2×2)、二段目に1個です。


一言にお月見といっても、祭事とか神事となれば、作法もあるのですね〜


これは、去年9月30日の『中秋の名月』です。